論文書きのフェーズに入った学生の指導では、基本を確実にしてください、と毎日のように言うことになります。言われる方は大変でしょうが…
1つ1つの文章に対して、
・主語と動詞の係り受けを間違えない
・専門用語の定義を常に意識して書く
先行研究を引用するときは、
・考察や結論ではなく、方法と結果を引用する
・量的に引用する(初稿段階では特に。最終稿までに冗長な部分は削除します。)
段落に対して、
・キーセンテンスを用いる
・1パラグラフ1メッセージで、余計な内容を書かない
こういった感じです。
一つ一つの文章書きのルールは、小学校でも習うようなことなので、ダメ出しをされる学生の立場からは(小学生でもできることができていない、という感じになるので)凹んでしまいますが、きっと論文書き以外にしても、基本を確実にというのは当てはまると思います。
野球やサッカーのプロレベルのプレーでも、きっと、コーチに怒られる時は、リトルリーグでも習ったやろー、とか、そういうことだと思います。フィジカルは別として、小学生から言われるような基本的なことを、9イニング・90分一度も間違えないところに、プロとしての凄さがある気がします。
論文書きも一緒ですよ。特別なスキルは、あまりありません。基本を確実に、10000字とか4000 wordsを通して、一度も間違えないところが、プロの研究者たる所以です。
学生さん、がんばって!
(息子の夏休みの宿題の、自由研究のやり方、のプリントを見て、これ全部できたらプロやん、とか思いました…)
Commenti