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執筆者の写真Shinya

MDPI

最近、私のTwitter のフィードに、MDPIについての投稿が並ぶようになっています。

要は、MDPI は predatory か、というテーマです。


"肉食系" 男子/女子 とか、そういう比喩的表現と同じレベルでは、"predatory" だとは思います。ビジネス的な意味で、アグレッシブですよね。掲載料高い…


ただ、ビジネス的なアグレッシブさは、顧客側が選ばなければいいわけで(研究者に投稿しない自由がある)、それを以て悪とするのは違う気がします。iPhone や Tesla の利益率が高すぎる。predatory だ! みたいな。


Frontiers と同じく、特集号の招待をばらまいてたり、AIが査読者探し(←ちょっとズレててもキーワードがかすっていたら査読依頼が来る)をしていたりと、研究者目線で迷惑に思えるようなアグレッシブさは、確かに迷惑ではあります。ただ、これも、まあ…、私の中では許容範囲かな… キーエンスの営業が predatory だ! に近い印象というか…


日本の学会の発行する雑誌が、Frontiers や MDPI にビジネス的に負けているのは、残念無念の他にないですね。査読システムは明らかにウチらの方がちゃんとしているのに、投稿の選択肢に殆ど入らないという…



結局のところ、伝統ある雑誌のように、質が担保されるようなバックグラウンドがないので、この手の雑誌・論文のクオリティーは、1つ1つの雑誌の editor に依存するわけで、個別に見ていく必要はあるでしょうね(それが面倒なのが嫌だ、という意見はあるとして)。


私の分野だと、Sports とか Sensors とかでしょうか。調べてみると、2021年に、Biomechanics というのも始まってますね。正直、クオリティーが高いという印象はないので、積極的に出すか、引用するか、と言われると no なのですが、実験する前に念のため validation とっとくか、的なノリの質・量のデータがシェアされている Sensors は、ちょっと有難かったりします。


総括すると、いやまあ、そういう時代だよね、っていう感想です。



<あとがき>

拝啓 MDPI様、


恥ずかしい名前の journal は、ちょっとやめておいた方が…

Cells ← 絶対 Cell のドッペルゲンガー狙いだよね… gmai.com と同じくらい邪悪

Sci ← 噓でしょ! 雑誌名として…

J ← 噓でしょ!!!!


敬具

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